2008年01月10日

竜宮城

俺と亀は竜宮城についた。俺:「ここが竜宮城かあ。なんか都会みたいだね。」亀:「ここは日本と同じような国なんだよ。最近総理大臣も変わったしな。あっ、ライブに行く前にタレント事務所にあいさつに行こうよ。ライブまであと一週間あるし。」
俺:「待て待て!総理大臣変わったって、新しい総理大臣はどんな人なんだい?めちゃくちゃおっきいニュースじゃないか!」
亀:「ああ、元々は性風俗店のオーナーでな、18歳未満を雇っている事がばれて、そのまま警察に連れていかれたらしいんだ。そしてその後、もっともっと目立ちたいっていう理由で総理大臣になっちゃったんだ。あみだくじで決まったっていう説もあるよ。」
俺:「あっそ。…で?」
亀:「おいおい!てめーから食いついてきてあっそはねーだろ!」
「クックルックー」
そこらへんにいるハトが笑っているかのように鳴いた。
―タレント事務所―
俺:「うわあ、ここの女の子なかなか可愛いじゃん。」
ジェシカ:「おはようございます。あなたが日本からやってきた方ですね。私は一週間後に年越しの単独ライブをやらせてもらうジェシカと申します。あなたの名前はなんですか?」
俺:「俺の名前はジョナサンだよ。よろしく。年越しで単独だなんて相当売れっ子なんだなあ。」
ジェシカ:「はい、ちなみにそこの亀は田口さんと言って私の彼氏であり、俳優さんなんです。」
ジョナサン:「マジで?あんた俳優だったんだ。しかも付き合ってるなんてやらしいなあ。」
田口:「まあな。この女は『今まで生きてきて20年間彼氏いません』とかテレビでは言ってたけど、実際俺達付き合ってるからな。真剣に結婚を考えてるよ。この前誕生日だったから高級マンションを一部屋プレゼントしたんだよ。そしたら彼女嬉しさのあまり熱だしたからな。ちっ熱すぎるぜ俺。ふっ。」
ジョナサン:「マジかよ!?カッコイイじゃん!!」
普通のサラリーマンが歩いてきた。
「あっジェシカじゃないか!いつもいつもアレが早くてごめんなあ!でも体質だから仕方ないじゃん!こればかりは努力しようもないし!今日もお泊りデートしような!ファイト一発!」サラリーマンはそう言って去って行った。
田口:「…なんてこった…。しかもアレが早いのに何であんなに自信たっぷりなんだよ。普通落ち込む程元気でねーよ…。」
田口は地面に手をついて落ち込んでいた。
ジェシカ:「ぺっ(つば)ちっ、ばれたか。っていうか何でてめーの台本全部ひらがななんだよ。しかも一行しかセリフ覚えらんねーし。もう役者なんかやめちまえ!あとてめーケツ拭いてねーだろ。いつもいつもくせーんだよ!おまけに上の頭も気持ちわりーし下の頭はもっと気持ちわりーんだよ!まあお金は持ってるから吸い取るだけ吸い取とらせてもらったがな!はっはっはっ!ぺっ(つば)」田口:「……くっ…。」
田口の瞳から、100万粒の涙がこぼれた…。
ジョナサン:「おいおい!なんか知らねーけど、みんな大丈夫かよ!」
田口はこの日、休みが取れたら冬眠をしようと決意したのだった。
―翌日―
テレビを付けた。
「続いて芸能ニュースです。あの天然系アイドルのジェシカ・リンさんが二股をかけていたようです。天然系アイドルにしては以外な出来事でしょう。この事件には全国のみなさんが耳を疑いました。ちなみにジェシカ・リンさんは、以前から俳優の田口チャルメラさんと交際していたようですが…。まずはこちらの記者会見をどうぞ。」
ジェシカ:「エヘッ☆私~浮気なんて~そんな~恐ろしい事できませ~ん。私が~そんな事するわけないじゃないですか~。も~世間のみなさんったら~…い・じ・わ・る~ん☆」
コメンテーター:「とてもジェシカちゃん可愛いですね。ジェシカちゃんは全然悪くない。というか浮気される奴がダサいのだ。田口チャルメラ、すげーダセー!ぎゃっはっはっ!すげー笑える!ヒーヒー!もうこれ以上笑わさないでくれえ。笑いこらえるの大変なんだからあ!」
そんな芸能ニュースを、田口は家で一人見ていた。
田口:「うあうあららららー!!☆〇¥×△※ΗΗΗ~!!」
パリン!パリン!
田口はちゃぶ台をひっくり返してバットでテレビを壊した後、窓ガラスも次々と破壊していった。
―翌日―
ジョナサンは田口の家を訪ねた。そこには手紙が一通。『探さないでください。さようなら。―田口チャルメラ―』
ジョナサンは静かに立ち上がった。そしてライブ会場へ一人で向かうのであった。いざ、ライブ会場へ…。〈サラリーマンの一人事〉「明日はBクラスのさゆりちゃんの日か。このローテーションは忙しいなあ。デヘヘ。ファイト一発!」〈つづく〉



Posted by タートルマスター沖縄 at 16:12│Comments(0)
 
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